茨城センター出身 ノエル4才♀

ノエルを初めて見た時 とても衝撃をうけました。ガリガリに痩せた身体にはくくり罠の痕やいくつもの傷痕がありました。

その姿は痛々しく すざましい犬生を歩んできたに違いない、と思いました。

いつも固まっているノエル 人間がいるとなかなか動くことはありません。

それが功して血液を取ることができ フェラリアの検査をすることができました。結果は予想通りの強陽性でした。 今はフェラリアの治療をしています。

そんな、固まっているノエルを、私は毎日身体を拭いていました。きっと ノエルも少し人間が身体を触ることに慣れてくれるかと信じて。

ある日いつものようにノエルの身体を拭いていました。いつもと変わらない様子だった…しかし何の前触れも無くノエルは口をあげて私の顔目掛けてぶつかってきました…

目の際と口の中から血がポタポタと落ちた時、私は思いました これは警告なんだと。ノエルは身体を触られることが嫌だったんだと感じました。

でも、私はノエルを私に託してくださった方たちの思いに応えなくてはならないと思いました。

次は医療にかける準備を始めることにしました。

まずはクレート練習をしようとノエルにクレートを近づけました。

ノエルは壁に身体を付けて周りを見渡していました。クレートに何か感じたのか、ノエルは興奮し部屋中を駆け回りサッシに体をぶつけて 部屋の隅の物置に入り込んでしました。しかし、また外の何かの音にびっくりして柵を飛び越え 隣の小型犬の部屋に入る勢いでした。

私は何かあっては困ると思いノエルの首輪を掴み引きずり歩きました、その時 ノエルは私の腕に噛みつきました。私はそれでも柵の中に入れなくてはと力を振り絞り中へいれました。しかし、そこでまた鍵をぶち壊し 物置へと逃げ込みました。

私は心が砕けそうになりました。

私は焦りました。やらなければ、医療にかけなければ、やるしかないんだと。

ですが、私の力不足です。約半年が経ちますが 未だクレートに入れることができません。

私はノエルに無理矢理やっていること、嫌なことを毎日やり遂げる。そうすれば必ず成果がでると信じてやってきました。

私の力無さを痛感しました。

ノエルを見た時 この子を幸せにしなくちゃ、この子を救わなければと強い気持ちで引き受けました。

ここまで私を信じて託してくださった方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

私はこれからもノエルに向き合っていきます。

試行錯誤しながら…

いつかノエルが心を開いてくれることを信じて。

犬の心をつなぐWA ポチの会

私たちは、長野県長野市を中心に犬の保護・譲渡・啓発活動を行っているグループです。 私たち個人では小さな力でも協力し合うことで、犬たちの命を繋ぐことができると信じ[犬の心をつなぐWA ポチの会]を立ち上げました。 始めたばかりの小さな団体ですが、よろしくお願いします。

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