前回の譲渡会で、優しいご家族様とご縁があり、トライアルを経て正式に譲渡となりました。
ハリーくんは、高齢者放棄です。
子犬のときに、噛みついたからと、それから、ずっと別部屋の狭いサークルにひとりぼっちで、短い鎖で繋がれていました。
警戒心が強く、人が近づいたり、少しの物音でも、激しく唸り噛みつくワンちゃんでしたが、そうならざるを得ない背景があったのだと思いました。
そして、
ここまでの状態になるまで、どれ程長い間、辛く寂しい思いをしながら、それでも精一杯生きてきたのかと思うととても胸が詰まりました。
保護してからは、あたたかい寝床や歩ける自由、甘え方などを覚えていきましたが、やはりずっとの幸せは里親さんのお家で家族と一緒に暮らすことだと思っていました。
これまでの分をとりかえすように1日もはやく幸せになってほしいと願いつつ、
保護犬を第二の犬生へと繋ぐ際に、
「目が見えない」「噛みつき」「唸り」「14歳ハイシニア」ということを考えると、
そう明るいものには考えられませんでした。
それでもと思い
初めて参加した譲渡会では、慣れない環境に、警戒心がさらに強くなり、ナデナデしようとした人や近づく人に唸りや噛みつこうとする仕草がでてしまいました。
まだ無理かなっ、はやかったかなと思った矢先に、「ハリーくんを家族に迎えたいです。」と優しい手を差し伸べてくださるご家族様が現れました。
「不安もありますが、ワクワクや喜びもいっぱいです。20才まで長生きさせたい、幸せにしたいです」とお話しいただきました。
ご家族様は、昨年、ポチの会より保護犬を2頭迎えてくださった方で、愛情いっぱいで、絶対幸せになることが確信できるご家族様です。
ハリーくんは、
ジジくんに名前が変わり優しく明るいご家族様のもと、とびっきり幸せな犬生を歩みはじめました。
体重も増え、身体つきがしっかりしてきました。足取りもよくなりました。ブンブン尻尾をふり、甘えたり、人と暮らす喜びを満喫しています。
ご家族様も、とても幸せそうで、
私たちも、喜びと安堵で胸がいっぱいになりました。
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