劣悪な環境下で、皮膚炎が体に広がり、一旦丸刈りにして処置せざるを得ない状況でした。
人に対する不信感が強く、常に緊張の糸が張られ、警戒心を解けない様子に胸が痛みました。
時間の経過と共に心を許してくれたボクでしたが、多頭飼育時のトラウマが尾を引き、雷や乗り物など大きい音を耳にすると恐怖からパニック状態になることもありました。
優しく撫でて抱きしめ、必死に不安を取り除くことしかできませんでした。ボクのパニック状態の体や心をしっかり受け止め、家族として迎え入れてくださる方を心から待ち望んでいました。
ある時の譲渡会に訪れたご家族が
いらっしゃいました。
息子さんがボクに心を寄せてくださり、今までのボクの保護時からの経緯を説明すると、それでも是非お迎えしたいと強い気持ちで伝えてくださいました。
これからは、大事な家族に守られ、更には守る強い気持ちも芽生えきているでしょう。もうあの臆病なボクはいません。
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